西武5連勝

西武ドーム 4回戦 ○西武1-0ダイエー● スコア詳細（ソース:日刊スポーツ）
松坂が2試合連続完封勝ち。4試合連続完投。自身初だそうだが、ラビット全盛の近年、しかも狭い西武ドームでの達成はさすが、と言わざるを得ない。（大体ここ2、3年で他に達成した投手はいるのか？）前回完封した近鉄戦よりは調子は落ちるものの、淡々とアウトを積み重ねていた。ちょっと心配になったのが9回。先頭の井口に内野安打を許してノーアウト1塁で松中、城島、バルデス、ズレータと続くあたり。どれも1発がある打者で、狭い西武ドームでラビットボールであることを考えるととてつもなく恐ろしい。ダイエー先発の和田が尻上がりに調子を上げていることを考えると、ここで逆転されると厳しい。城島のセカンドゴロでゲッツーが取れなかったときには「もしやこれが後々響くかも」と思わされたが、続くバルデスを打ちとってゲームセット。最後はチェンジアップ（カーブ？）がキャッチャーの構えよりも高目に入ってきて一瞬「やべえ」と思わされたが（ゲームセットの瞬間に松坂も「やれやれ」とばかりに舌を出していた）事なきを得た。今期ダイエー戦初勝利。久々にいい試合を見せてもらったが、松坂は相変わらず球数が多い。1球目にファーストストライクを取っている打席をほとんど見なかった。西武の1点は下位打線の連打でもぎ取ったもの。エンドランを絡めてチャンスを広げ、小関がしぶとくセンター前にタイムリーを打った。和田がつかまったのはこの回くらいで、あとは手も足も出ていなかった（特に上位打線）。
実は生で（ダイエーの）和田を見たのはこれが初めてだったのだが、ぱっと見「なんか変な投げ方」のような印象を受ける。ヒョイヒョイ投げているようで、力を溜めて投げるといったタイプでなく、松坂や上原とは対照的だ。ストレートもそれほど速くないし（140Km/h前後）、カーブも巨人の工藤の全盛期ほどでもないと思うのだが、とにかく低めに球が集まる。右打者は外角のチェンジアップ（シンカー、スクリュー？）にくるくるバットが回る。振り回すタイプの外国人選手はおそらく手も足も出ないだろうなと思う。左打者にも内角低めにコントロールされたストレートがどんどん決まり、「こりゃ打てないわけだわ」と納得させられた。既に言われていることだが、球離れが遅いのと低めへのコントロールが打たれない最大の原因なのだろう。
ちなみに、この試合から昨期終了後に解雇されたマクレーンが復帰。以前のデストラーデほどのブランクはないものの、どうなることやら。一度クビにした選手を呼び戻すのは、フロントの怠慢なのかいい意味でプライドを捨てているのか。それから、（西武の）和田は腰痛だそうで試合を欠場していた。早く帰ってきてください。17日の西武の先発は石井貴。久しぶりの一軍のマウンドだが、どんな結果になるか楽しみだ。