とりとめもないことをつらつらと書く。オチはない。

先日30歳になってしまった。29から30になるという数字自体にはあまりこだわりはないが、「自分が30である=30年も生きてる」という認識を自分の中に落ち着けると、「うーん」と考えてしまう。「年相応」とかいう言葉が浮かんでくるし、これから先は世間一般的には「経験を積むこと」よりも「自分の手持ちで回していく」とか「自分の積み上げたものを守る」段階なのだろうと思う。もう僕にはこつこつ働いて堅実にとかいう考えはこれっぽっちもない。「医者になりたい」とか「弁護士になりたい」とかなんでもいいが「なりたい職業」なんて自分にはない。寝てても遊んでてもそこそこ金が入ってくるような自分帝国を早く作りたいとかそんなことしか考えていない。実際は別に10年も20年も自分の作り上げた城の中で生活したいわけではなく(早晩ボケるだろう)、「自分はそういう仕組みを作り上げることができた」という実績さえ確認できたら、別に生きていたいとは思わない。
なんにせよ、そろそろ「自分のスタイル」を確立し、外部にも表明し、それに従う時期なのだろうと思う。友達には、会社勤めの傍ら、クラブで週末DJをやってるやつもいる。もう5歳にもなる子供がいるやつもいる。新卒で入社する前から「すぐに辞めて独立する」とか言ってた割には未だにその会社にいて、あちこち会社の金で海外留学ばっかりやってるやつもいる。いい悪いとかではなく、どれも自分にはフィットしない生き方だ。最近よく思うのが、「いくら金があっても得られないものはあるが、金があれば自分をある程度守ることができる」ということだ。身の回りのものを扱う会社の多くは、それをたどっていくと怪しげな宗教団体や暴力団、はたまたどこかの国がバックについていたりする。つくづく嫌だなあと思う。自分の身を守るために、さらに大きな何かに身を預けることは、生きていくための手段のひとつということは理解しているのだが、僕は少なくとも望まぬものに身を預けたくはない。精神の独立ともいうべきものを守るにはある程度の「金」が必要なのだ、と数年前から思うようになった。というわけで、自分のスタイルを「金」とすることにする。金を合法な手段である限りできるだけ稼ぐことを第一とし、仕事による自己実現的なものよりも上に置く。別に会社を裏切るとかそういうわけでなく、仕事に対するコミットの度合いを低くするということだ。やらなくていいことはやらないで、自分のために時間を使って、自分の資産を最大化することを目標とする。別に100億も200億もいらない。せいぜい10億あれば十分だろう。それから、不要なものはどんどん切り捨てる。余計なものは持たない。これは状況の変化に柔軟に対応するためには必須である。人間関係も当然含める。この点に関してはかなり達成できている。5年前には友達づきあいを自分から断ち切るのはかなり難しいだろうと思っていたが、時の流れと環境の変化は何にも勝る。
結局あとは金次第ということだ。これから先5年をめどにどれだけ近づけるか。明確な目標ができたので最近はなんとなく生活に張りが出てきた気がする。
金金と金の話ばっかりだ、と自分でも思うのだが、自称「ネガティブシンキンガー*1ジュニアバンダム級世界ランク3位」*2の自分にとっては、まず「金の心配」がなくなることのほうが重要なのだ。いつ事故や病気で半身不随になるかもしれないわけだし、事業を起こしたり困難な環境に自ら身をおいたりできるのは、失敗しても十分敗者復活できるだけの力をもつ人だけができることなのだと思う。

*1:negative thinking + er 自分にとってマイナスの要因を例えそれが針の先ほどの確率であっても起きると仮定して、いざ起きた場合引き起こされる事態を妄想してダークに落ち込むタイプの人間のこと

*2:2位は天然痘のワクチンを常に持ち歩いてる奴で1位は自宅に核シェルターを持ってる奴