大学時代の知り合いから結婚式の2次会のお知らせが来たのだが(正確には幹事から)、「いかねえよ」(意訳)と答えたら、「こねえならメッセージよこせコラ」(意訳)とか言われた。うわ、めんどくせえ。そういえば、あんまり親しくない友人の結婚へのお祝いのメッセージ(もちろん欠席)に一律送付するメッセージのテンプレートを作ったのを思い出した。

ご結婚おめでとうございます。幸せなお二人の姿を拝見することが
できないのが大変残念です。素晴らしい家庭を築いて下さい。末長くお幸せに。

もうどうでもいい感じ炸裂。誰にでも適用可能で内外野どこでも使えますみたいな。別にそれほど親しくもない相手の場合は、親しくないゆえに特性がよくわからないわけで、変にひねってもすべったらその場にいないから挽回不可能で寒かろうと思われるのでここは「内容よりもメッセージを送るのが大事(それが大事)」ということで上のメッセージの頭にちょこっと付け足して送り返すことにする。

それほど他人様の結婚式に出たことがあるわけではないが、最初は物珍しさから面白がってみていたのだが、最近はあのなんともいえない生ぬるさが体にこたえるようになってきた。だいたい似たり寄ったりなのだが、やっぱり人生のひとつの節目なわけで、各自の「本当の」人間性が透けて見える。他人様のある種今まで生きてきた全てを賭けたイベントが数時間で見れるわけで、ときどきその事実にはっと気づいて美しさすら感じる(主役の美醜はおいといて)。自分じゃないからお花見感覚で気楽に見ていられるのだろうが。しかしそれと同時に、今まで表面づらでしか付き合いがなかったために知らなかった(もしくはうすうす感づいていた)一面を見せられて、おそらくこちらのほうが本当なんだろうが「この人こういう人だったんだ・・・」ということを認識してしまい妙に落ち込んだりする。本当はそういう人格だったのを見抜けなかった自分に対してその選球眼のなさに凹むのと、「やっぱりそういうひとなんだな」という一抹の寂しさのようなものを感じてしまうのだろうと思う。まあどなたとも結婚後は「家庭があるから」という理由以上に見事に交流がなくなるのが予想通りで笑える。