本の系譜5 大学卒業後〜現在
例によって印象に残ったものには★印。
ますます漫画の占める割合が高くなっていて笑える。日曜日の夜になるとサザエさんシンドロームになるのを防ぐために漫画喫茶に入り浸って漫画を読んでいたためだ。平日は外に食べにいった後安コーヒー屋に行って1時間くらい近くの本屋で買った本を読んだりしていた。こんな生活を繰り返していたので、人とどっかに遊びに行ったりというのはほとんどなし。酒も飲めないし飲んでてうまいと思ったことがないので、クラブに行くということもなし。積極的に友達を増やすというタイプの人間ではないので人嫌いになると会社以外ではほとんど誰ともしゃべらない生活が続いた。まあ今も大して変わっていないのだが。会社への往復もバイクだったため、世間に触れるということからかなり離れた生活をしていた。意志のないワーキングマシーンになったような気がして、深い海の底をゆっくりと歩いているような感覚を覚えることが多かった。
- 筒井康隆『邪眼鳥』『敵』ほか数冊
- 村上春樹『アンダーグラウンド』『スプートニクの恋人』『海辺のカフカ』ほか約10冊
- 夢野久作『ドグラ・マグラ』
- 沼正三『家畜人ヤプー』
- 吉田兼好『徒然草』(原文)
- 作者不詳『宇治拾遺物語』(原文)
- 清少納言『枕草子』(原文)
- 貴志祐介『十三番目の人格(ペルソナ)―ISOLA』
- 新保裕一『ホワイトアウト』
- 塩野七生『コンスタンティノープルの陥落』★『ローマ人の物語』ほか約10冊
- 椎名誠『新橋烏口青春編』ほか数冊
- トマス・ハリス『ハンニバル』
- 佐藤賢一『双頭の鷲』『傭兵ピエール』ほか数冊
- 本多孝好『MISSING』『ALONE TOGETHER』
- 村山由佳『おいしいコーヒーのいれ方』ほか数冊
- 小林信彦『天才伝説 横山やすし』
- 日垣隆『敢闘言―さらば偽善者たち』
- 箭内昇『メガバンクの誤算―銀行復活は可能か』
- 木村剛『小説ペイオフ―通貨が堕落するとき』
- 灰谷健次郎『天の瞳』
- 奥浩哉『GANTZ』★
- 富樫康博『HUNTER×HUNTER』★
- 二宮ひかる『ハネムーンサラダ』★『ナイーブ』ほか数冊
- 冬目景『イエスタデイをうたって』★『羊のうた』『黒鉄』ほか数冊
- 幸村誠『プラネテス』
- 甲斐谷忍『ONE OUTS』★
- 城アラキ×甲斐谷忍『ソムリエ』
- 沙村広明『無限の住人』『おひっこし』★
- 七月鏡一×藤原芳秀『闇のイージス』★『JESUS』
- 高橋留美子『犬夜叉』
- 高橋ツトム『地雷震』★『鉄腕ガール』
- 日本橋ヨヲコ『G戦場ヘブンズドア』★『極東学園天国』
- 田島昭宇×大塚英志『多重人格探偵サイコ』
- 三条陸×稲田浩司『ドラゴンクエスト-ダイの大冒険』
- ヒラマツミノル『REGGIE』
- 森薫『エマ』『シャーリー』
- 柴田ヨクサル『エアマスター』
- 藤田和日郎『からくりサーカス』
- 玉井雪雄『オメガトライブ』★
- ハロルド作石『BECK』
- 小手川ゆあ『アルカナ』
- 国友やすゆき『100億の男』
- 木尾士目『げんしけん』『五年生』
- 平松伸二『ブラックエンジェルズ』
- 浦沢直樹×勝鹿北星『MASTER キートン』★
- 工藤かずや×浦沢直樹『パイナップルARMY』
- 古谷実『シガテラ』
- 永井豪『デビルマン』
- 山本英夫『殺し屋イチ』
- 徳弘正也『狂四郎2030』
- コージィ城倉『砂漠の野球部』
非漫画系は完全に読みたいものがなくて、とはいえ新しいジャンルや作家に手を出す気になれずにいたが、友達から「いいよ」といわれて読んでみた塩野七生が面白かった。文系のくせに世界史をちゃんと勉強していなかったので(日本史と地理)新鮮だった。他の作家もちょっと物色してみたが佐藤賢一くらいだろうか。推理小説やミステリーものは読む気がしないので、いくらネット上での評判を見ても手を出す気にならない。かといって社会学系の本(岩波新書とか)もとっかかりがないのでどれを選んだらいいかよくわからない、というのが正直なところだ。