本の系譜5 大学卒業後〜現在

例によって印象に残ったものには★印。
ますます漫画の占める割合が高くなっていて笑える。日曜日の夜になるとサザエさんシンドロームになるのを防ぐために漫画喫茶に入り浸って漫画を読んでいたためだ。平日は外に食べにいった後安コーヒー屋に行って1時間くらい近くの本屋で買った本を読んだりしていた。こんな生活を繰り返していたので、人とどっかに遊びに行ったりというのはほとんどなし。酒も飲めないし飲んでてうまいと思ったことがないので、クラブに行くということもなし。積極的に友達を増やすというタイプの人間ではないので人嫌いになると会社以外ではほとんど誰ともしゃべらない生活が続いた。まあ今も大して変わっていないのだが。会社への往復もバイクだったため、世間に触れるということからかなり離れた生活をしていた。意志のないワーキングマシーンになったような気がして、深い海の底をゆっくりと歩いているような感覚を覚えることが多かった。

非漫画系は完全に読みたいものがなくて、とはいえ新しいジャンルや作家に手を出す気になれずにいたが、友達から「いいよ」といわれて読んでみた塩野七生が面白かった。文系のくせに世界史をちゃんと勉強していなかったので(日本史と地理)新鮮だった。他の作家もちょっと物色してみたが佐藤賢一くらいだろうか。推理小説やミステリーものは読む気がしないので、いくらネット上での評判を見ても手を出す気にならない。かといって社会学系の本(岩波新書とか)もとっかかりがないのでどれを選んだらいいかよくわからない、というのが正直なところだ。