ほわーーーん

デビルマン2004年 日本
例の監督が死んじゃったアレですよ。最近ろくなもの見てないな、と思ったがそのなかでもぶっちぎりのクソ映画。id:tragedyさんも書いているが(http://d.hatena.ne.jp/tragedy/20050415/p2)決して「バカ映画」ではない。もちろん映画館では見ないでレンタルでDVDを借りてきて見たのだが、キャストがダメ、演技がダメ、脚本*1がダメ、アクションがダメとダメダメ尽くし。素人でもわかるくらい。ていうかなんでOKが出たのか不思議なシーンが多々見受けられる。現場とか空中分解してたんだろうなあ。この映画も公称で制作費10億円だそうで、こいつら(東映の中の人)北京原人で懲りてないな。もう見てて笑いっぱなし。もし映画館で見てたとしてもあたりを憚ることなくゲラゲラ笑った自信はある。見てていくつか気がついた点が。

  • 「おれ、デーモンになっちゃったよ」
  • 「おまえ、きれいだな」
  • 「やぁ」「とぅ」by 女草なぎ剛
  • 「サタンバンザーイ」(特殊メイクなし)by KONISHIKI
  • 「ほわーーーん」
  • 「あなた、浮気したことある?」「お前だけだったよ」
  • 「サタンだからな」
  • 鳥肌実がチョイ役で。時局講演会の資金稼ぎだろう。
  • 今井雅之がチョイ役で。舞台の資金稼ぎらしい。

詳しい説明はまとめサイト>映画デビルマンを徹底的に叩く!を見てもらったほうがはやい。冨永愛シレーヌも面白い(草なぎそっくり)。それにしてもデーモンが空手のポーズはまずいだろ。魔界で通信空手でも習ってたのかよ。酒井彩名は可もなく不可もなく。若干大根臭かったが、周りを固める役者たち(がひどすぎて)のお陰でまともに見える。しかしこの人吉川ひなのっぽいな。全然感情移入できないわ。あと、ショートパンツはいてサービスしようとしてるのかもしれないが、筋肉のまるで付いていない足では残念ながら全然セクシーに見えない。最後の殺されて首だけになった彩名が教会の机の上に安置されるのだが、下に体入ってますというのがバレバレで笑った。結局まともそうな演技をしていたのは渋谷飛鳥と子役のススムくんだけ。渋谷飛鳥は移動の仕方(足の運び方?)がわざとらしすぎたのがちょっと目に付いた。あと、CGに下手なナレーション入れるな。唸り声しか聞こえない。

DVDだったので、特典として初日舞台挨拶の様子が収録されていたのだが、監督ヤバイ。何言ってるか全然わからない。これはあの出来はしょうがないかなと思わざるを得ない。見終わった感想は「DOAもすごかったけど、リッキーとか翔ちゃんとかちゃんと演技してたもんなあ。下には下があるわ」ということで、先日映画版電車男の予告編を見たのだが、「あー、全然デビルマンと違うー」というふうに思ってしまった(実際なかなかいいらしいですが)。中谷美紀がしばらく見ない間に普通にキレイになっているのに驚いた(一時ずいぶんとげっそりしてたような)。絶対コケて数年後山田孝之中谷美紀のプロフィールからはそんな映画なかったの如く削除されると思ってたんだけどな。

結局デビルマンは自分の中での映画評価基準を破壊したので、しばらくはどんな映画を見ても「あれよりはマシ」という評価しか下せないような気がする。

*1:と書いてホンと読む