終戦

西武の2006年は終わりー。やはりオールスター後の失速が最後まで響いたな、という感じ。カード毎で見て負け越しはないものの、下位チームに勝ちきることができなかった。中島、栗山、片岡、細川と怪我人が終盤戦に集中したのも痛い。結局最後の最後で涌井を引っ張って落としたソフトバンク戦、楽天戦の2勝分が響いたってことですかね今更ながら言うと。今年のプレーオフの歪んだ制度上、1位通過が断然有利なわけで、今年は日ハムで決まりかなと。まあセ・リーグは中日だろうし、西武が出てってもまた「盛り上がらない」とか言われるのは目に見えてるのでもういいかっていう感じもする。
松坂もおそらくメジャーに行くだろうし、来年からの投手陣はどうするんだねというのも心配の種だ。松坂流出によってここ数年主力選手が流出するたびに言われていた「今年はBクラス」という予想が一番現実味を帯びてくるんではなかろうか。打撃陣も不安要素がいっぱいで、通年でコンスタントな成績を残せなくなったカブレラ、和田を脅かすだけの中軸打者が見当たらない。どちらもあと1、2年くらいだろうな、というのは素人目にも見てて薄々感じるのだが、それを押しのけるだけのオーラを持った選手が見当たらない。赤田、片岡、福地は合格点。栗山、中村は今年は物足りなかった。栗山は来年はやってくれそうな気がするが、どこに据えるかが問題だ。3割20本くらい打ってくれるなら中軸に据えてもいいんだけどね。今年怪我で出遅れた石井義も期待できそうだが、いずれもカブレラ、和田に比べると相手に与える威圧感が劣るのは否めない。
投手陣も計算できるのが西口、涌井くらいで、ふたり合わせて貯金はわずかに4。松坂ひとりで作った貯金12に大きく水をあけられている。松坂の分をみんなで少しずつ埋めていくしかないんでしょうね。
結局これから数年の西武のチーム編成は、ここ数年投打の主軸として活躍してきた松坂、カブレラ、和田というチーム史上まれにみる選手の流出をにらみながら、それに依存しないチーム作り(みんなの力を少しずつ底上げすることでカバー)をするってことになるんじゃないかなと思う。あと、和田がいなくなったら中島はレフトにコンバートだな。